隔離進行中…解析進行中…
オススメ強度:★★★★☆
ワンダ・ヴィジョン第三話目。ラスト五分でアスペクト比ごと広がる世界、何よりワンダの内面のヤバさ危うさ、そして不気味さぶりに衝撃を受ける。
前回、不意におめでたが発覚したワンダとヴィジョン。しかも、妊娠一日目にしてお腹の子供は妊娠約四か月程にまで発育している事が分かった。「子供の大きさはフルーツと比べて色々シミュレーションすると良い」と語る、町医者ハートさんの助言もそこそこにして互いを祝福する二人。
そんな中、ヴィジョンは今まで抱いて来た違和感について、思い切ってワンダに打ち明けようとする…
カラー放送になって時代も移り変わった(?)のか二人の家も広く開放的になり、コメディとしてもより面白くなって来た。妊娠している事もあり、ゆったりとした服装のワンダと、清潔に決まってはいるが絶妙にダサいスタイルのヴィジョンも印象的。ワンダの動揺で街中が停電し、ドッティ&フィル夫妻の家に切り替わるカットに思わず吹き出してしまう。お産でワンダとジェラルディン(テヨナ・パリス)が家中てんやわんやする場面は、コテコテながらも明るくキュート。一方で不穏なパートもしっかりと添加されている。
冒頭、ハーブがコンクリートの塀を切断するシーンなんかは特に象徴的で、ギャグとして笑えるか、何かヤバそうなヤツとして観るのか、それこそ受け手側のヒトによるんだろう。医者が家を後にして、ワンダとヴィジョンが面と向かって話し合う場面もかなり巧妙…というかかなり悪意ある演出だった。アレ観た時、Wi-fiのラグか何かと思ったもんね(汗)
どういった組織が関与しているのかはともかくとして、改めて『ワンダ・ヴィジョン』の外側に世界が広がっている事が裏付けられた今回。それと同時にワンダが自分の力を、メンタリティーがかなり危ういまま行使しているらしい事実も示唆された。
ジェラルディンは遂に蚊帳の外へ。しかし『ワンダ・ヴィジョン』に"出演"している人々はこれからどうなるのだろう。「とりあえず第三話まで観て‼」という批評家からの意見にも頷けた今回のエピソード。俄然、来週が楽しみだ。
とは言いつつも…
メディアによるレビューと、実際に視聴したDisney+ユーザーとの間で評価の乖離がそこそこあるらしい本作。
荒れるとまでは言わない物の、SNS各所で辛辣な批判を書きまくるユーザーのスクショが散見され、ファンの顔をしかめさせている。*1初配信でいきなり二話分をアップロードしたのも、そういった意見をDisney側がある程度想定していたからなのかも。
とは言え、さっき書いた通り今回のエピソードはやや踏み込んだ内容だった。更にワンダの双子の兄弟ピエトロ、ウルトロンの言及等もあって、改めてMCUと地続きだと気付かされる。
何より『ワンダ・ヴィジョン』の外部がどうなっているか気掛かりだ。今後どう転ぶのか、自分個人としてかなりワクワクしてる。
*1:
↑『ワンダ・ヴィジョン』って毎回毎回こんな感じだよね?とのツイート。その他、30分の尺の中で、MCUファンが観たいモノ:ドラマ製作側が表現したいモノのバランスが極端で、クリフハンガーに頼り過ぎとの意見も。