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どうする?どうなる!?『ワンダ・ヴィジョン』第1話,2話をザックリとレビュー

つかみ所が無さすぎる…

オススメ強度:★★★☆☆

1/15の17:00よりここ日本でもめでたく解禁となった、Disney+におけるMCUオリジナルドラマシリーズ第一弾『ワンダ・ヴィジョン』。多種多様なヒーローが集うアヴェンジャーズの中にあって、互いに惹かれあいながらも、最後には悲劇的に引き裂かれてしまったワンダ・マキシモフ(エリザベス・オルセン)ヴィジョン(ポール・ベタニー)の二人を主役に据えた異色のコメディ(?)。ドラマを眺めただけだと時系列順がいまいちハッキリしないが、恐らく『エンドゲーム』から地続きであると思われる。

感想の前に愚痴をひとつ。一度オリジナル音声+日本語字幕で第一話と二話目を視聴後、日本語吹き替えに切り替えて観直していたら『視聴可能デバイス数を超えました。(ucp-?????)みたいなエラーが出てアプリが反応しなくなってしまった。今アカウント使ってるデバイスひとつしか無いんですけど!?

どうやら本国アメリカと比べ国内版Disney+のインフラはかなり貧弱であるらしく、配信が始まった夕方以降、あちこちで「まともに視聴出来ない!!」との苦情が殺到していた。それだけ日本でもMCU人気が凄まじいという証かもしれないが、今後巣ごもりでの需要もますます増える事だろうし、ここら辺の設備+人材投資をケチらないで欲しい所。*1

肝心の評価は五点満点中、劇甘評価で3つ。少なくとも、私含めたMCUを見知ったマニア向けというのが前提の造りなので、『ワンダ・ヴィジョン』が初のMARVEL体験という方の眼には退屈に映るかもしれない。劇中における登場人物の意味深な表情の変化や、ワザとらしく挟まれるスタークやヒドラのCMだったり、唐突に始まる現実(?)のカットを観て、ファンは必死にMCUとの繋がりやMARVELコミックからの出典を探すと思うし、それもまた一興だとは思う。しかし、現時点で提供されたヒントはかなり断片的だ。

改めて本編を観てみると確かにシットコムまんまな作り。第一話は左手に玄関、次いでリビング、更に奥へ入ってキッチンと、フルハウスみたいにひとつのセットで撮影しました!という体の構成。何故か間取りの違う二話目になると家の各部屋が仕切られていて、ワイドで撮ったり細かくパンしたりと、カットごとに表情が違って見える。

個人的に全体的なムードがどうも不穏に感じる為か、コメディとして笑えるかと聞かれれば正直、否。このドラマに限っては、日本語吹き替えの方が明るく笑える様なニュアンスがより伝わりやすいと思った。加瀬康之さんと行成とあさん両名の声も、キャラクターに絶妙に合っている。シーズン中、どれ程のエピソードが用意されているか不明だが、まずは小手調べといった所。ワンダとヴィジョンの日常がどう転ぶのか、またMCUともどうリンクして行くのか、楽しみに待ちたいと思う。

 

『ワンダ・ヴィジョン』は今後こうなれ!!という希望

基本はモノクロだが、時折差し込まれるがやたら目立つ。さっきも書いた通りだが、一話と二話で家の間取りが違う。アスペクト比も劇中で3:4から16:9に変わったりするし、二話目に至ってはモノクロからフルカラーに変わってしまった。またワンダの周辺で何かが起きた時、顔の表情を大きく写したり長回しで撮影してる部分もあり、ここら辺はクラシックなサスペンス映画みたいでもある。この街、絶対に何かおかしい…

『ワンダ・ヴィジョン』には配信前から色々な考察がなされてきた。実際に一話と二話だけ観ると、正直かなり掴み所が無い。ヴィジョンは生きているのか? ワンダは何処かマトリックス的な仮想世界にでも閉じ込められているのだろうか?

もしワンダが仮想空間に閉じ込められているなら、今後の展開は絶対見逃せない。個人的にはジョン・カーペンター監督のゼイリブみたいなスリリングなSFサスペンスを期待したい所。

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*1:VODはテレビ+プレステで観てるので、出来れば今すぐPS4で観れるようにアプリを卸して欲しい。