血を吸う大地ッ!!

映画,ゲーム,ドラマの感想ダラダラ書いてる

意外にも謎めいた語り始め『ロキ』S1EP1をザックリとレビュー

想像よりも4倍ミステリアスなムード…

オススメ強度:★★★★

※注意事項と謝罪!!

この記事をUPした当初、第二話は6/11㈮に配信予定と記載しましたが、正しい二話の放送予定日は来週です!! 間違ったスケジュールを記事に載せ、閲覧頂いた皆さんにご迷惑をお掛けした事、誠に申し訳ありませんでした!

今一度、正しい情報の精査に尽力致しますorz

バッキー&翼から一か月しか経って無いにも関わらず、かなりのロスに打ちひしがれていた様なMCU界隈。そこにやっとこさロキ(トム・ヒドルストン)救世主として復活を果たした。今作は『エンドゲーム』のストーン強奪作戦中、どさくさに紛れてNYから逃走したロキの、思いもしない顛末を描く新ドラマシリーズだ。

弱くなったり強くなったりのパワーバランスがMCUの中でも極端と言われるアスガルド人だが、冒頭の連行シーンでいきなり情けないロキ*1の姿が拝める。え?ちょっと待って?書面にサインするシーンにいる猫ってもしかして…?

他のDisney+ドラマと同様、新型コロナの影響で本作もスケジュールが延長されていたが、第一話の配信開始が6/9㈬に前倒しされるという何ともありがたいアナウンスがあった。*2

 

まずショットのスケール感がデカく感じられていきなり驚かされた。マジでロキが劇場公開されたとしても、画の壮大さにメチャクチャ圧倒されたと思う。何なら一部のシーンは風景を遠巻きに撮り過ぎてて、スマホだと何が焦点なのか分からないぐらいだ。当初からTVドラマをかなり意識して造られた『ワンダ・ヴィジョン』と比べ、この画風はまた深刻な雰囲気に感じる。

ちなみに製作に当たって「本作はドラマありアクションありのフィルム・ノワールです!」と公式からのお墨付きがあった。予告編でオーウェン・ウィルソン扮する時間軸を操るモビウス捜査官とロキが語らう部分や、殺陣を観た後は「いよいよロキが主役の痛快アクション活劇か!!」と勝手に舞い上がっていたが、どっこい第一話を見る限りかなりミステリアスな雰囲気である。

※以下、ネタバレ注意!!

全宇宙の時間軸を管理する組織TVA。『エンドゲーム』で逃走したロキはあるべき時間軸を歪めた存在である為、TVAの手で呆気なく連行されてしまう。ロキは裁判の為に拘留されるが、ロキに興味を抱くモビウスに唐突にある話を持ち掛けられ…という筋書。

ちゃんと見てたワケじゃないが雰囲気が超ドクター・フーっぽい。また第一話の中でロキは、彼と兄であるソー、そして仲間達の過去、そしてこれから歴史として刻まれる壮絶な未来を目の当たりにする。言ってしまえば特撮で言う所の回想回であり、「これから起こる未来を自分が知る」という話の運びや、途中挟まれるD.B.クーパー事件含め、かなりメタな内容ではある。

しかし、ロキが劇中で見せる表情はとても儚く超エモである。「魔術は母からの授かった物」と自他ともに認めていたロキが、本作で『ダークワールド』とはまた違った顔で絶句するシーンにも心打たれた。それとロキもアヴェンジャーズも、それなりに苦労を重ねて手に入れたハズのインフィニティ・ストーンが、TVAの中で燃えないゴミ扱いされてる事実にもショックである。

色々察する物があったらしいロキ。とうとう観念してメビウスの話に耳を貸す事になる。どうやらTVAには新たな厄介事が舞い込んでいるらしい。皆々、第二話を待て。

 

シリーズ物が抱える正史orレジェンド問題について

日本の創作とはまた一味違い、アメコミは「もし○○が起こっていたら?」を真剣に商品化しちゃう為に「公式が最大手」と呼ばれるぐらいキャラクターや相関図が多彩と言われる。

今、手元にあるコミックやアニメ、ゲームを見ると…

  • スーパーガールとパワーガール
  • バットマン・ビヨンドやアーカムナイトの存在
  • ブルースが撃ち殺されて父トーマスと母マーサがヤバい事になるゴッサム
  • ゴードンがバットマンやってるゴッサム
  • フラッシュが走り過ぎた結果
  • スパイダー・ヴァースに出て来るヤツら全員

チラッと見ただけでもこんだけのIFがある。その為、「こういうキャラも居るけど、この世界の●●が主軸ですよ」としてメインキャラが正史扱いされる事が多い。

正直MARVELやDCの方がまだ易しいレベルで、他方STARWARSに行くと映像化やゲーム化されてる正史としてのカノンとはまた別で、膨大な数の外伝であるレジェンド作品が存在しており、STARWARSマニアであっても中々網羅しづらい状況だ。

その点、本作ロキの場合は正史カノンと「こういう事もあったかもしれませんよー」という外伝レジェンドの設定がかなりシンプルにまとめられている。その為、今後予定している『What IF??』は勿論、実際に発売されているコミックスを知らない層にも受け入れ易そうである。ここら辺も、メタと言えばメタな話ではあるか。

そう言えばロキを演じるトム・ヒドルストンは次期007候補なんてウワサもある。劇中、クーパーの事件の件は最早パロディだろう(笑)

(↑トムヒのエレガントさは勿論の事、次期007候補の声、そしてロキとしてのキャラ立ちにあやかった風なJAGUARのCM。尚、危険運転を助長しているとして、その後に放送禁止となった)

ちなみに『ワンダ・ヴィジョン』の配信当初から「真のヴィランはメフィスト!!!」と意固地になる陰謀論者たち考察するファンの方々がすっかり各所で大喜利化してイジられまくっており、ロキ配信も早速駄コラがあちこちで投下されている。

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*1:ついでに言うと、意外とワークアウトしていたらしい、引き締まったトムヒの胸筋も。ありがたや~

*2:MCUとSTARWARS両方のファンは、今後しばらく金曜日の夜更かしが捗りそうだ