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【考察】"DeathStranding"の『繋がり』が意味するゲームデザイン【その②】

"つながる"事で広がる世界

今回も前回に引き続き、デスストの考察特集となります。

www.eartheblood-sucker.com

他者との繋がりが本作における重要なファクターである事は

間違い無さそうですが、小島監督の語る『繋がり、広がる世界』とは

具体的にどういった内容なのか考えてみたいと思います。

あらゆるゲームにヒントがある

デスストではシングルキャンペーンと共に、オンラインも搭載予定。

単純にプレイヤー同士で闘う、PVPも勿論あるとは思いますが

それに加え、プレイヤー同士が繋がる楽しさも提供したいとの事です。

 

例えば、現状オンライン対戦する場合、ユーザーの情報が常に送受信され

サーバーで同期する都合、ある意味で全てのユーザーが繋がった状態です。

ここへ更に『繋がり』を加えたなら、ゲームはどのように拡張されるのでしょうか?

 

"つながる"の一言でも、意味は様々です。

ロストプラネットシリーズ(人生で一番遊んだかもしれないゲーム)や

オーバーウォッチでは、ゲーム中に『ジャスチャー』を披露出来ます。

ゲームシステムに組み込まれる『ジェスチャー』自体に特別な効果はありません。

 

敬礼したり、その場で踊ったり座ったり、

goodjob!の意味で親指を立てても、それを行った事で

例えば、体力が回復したり火力が上がったりしません。

キャラ差、能力値に直結しない完全にデータ容量上の「遊び」です。

 

意思疎通や指示出しなら、気の合う友人とVCを活用した方が断然効率的です。

しかし、オンラインで繋がった見知らぬユーザー同士で狂ったように

『ジェスチャー』を交換する瞬間が、私自身たまらなく好きです(笑)

何の意味も持たないアクションでも、これを活用したゆるい繋がりが時々生まれ

達成感や「嬉しい!」「悔しい…」といった感覚を画面上で簡単にシェア出来ます。

その瞬間はやっぱりとても楽しく感じますね!

 

『ジェスチャー』を搭載したゲームでは、こうしたインスタントな『繋がり』が

大なり小なり、アクセントとして私達を和ませてくれます。  

この『繋がり』はだいぶゆるい内容ですが、仕様に直結した物も既に存在します。

それが、かつて小島監督が手掛けた「MGS:ピースウォーカー」です。

幾分メジャーとなった"CO-OP"ですが「ピースウォーカー(以下、PW)」では

現状以上にCO-OPをゲームデザインへと落とし込んでおります。

 

PWでは「CO-OPリング」にマッチしたプレイヤー達が入る事で

体力やアイテムを共有したり、スネークフォーメイションで隊列組んだり

瀕死の仲間を心臓マッサージで回復させたり

敵の位置を知らせたり、更には「ダンボール戦車」や悪名高き「パチン虎」等々

CO-OPでしか扱う事が出来ない、変わり種でキワモノな兵装もありました。

単に共通のターゲットを一緒に討伐するだけでは無く、

CO-OPでより多くのメリットが受け取れるという点が

PWの大きな個性であり、目玉コンテンツでもありました。

 

デスストではPWをベースとして、今まで以上に『繋がる』事が実感出来て

なおかつ革新的なデザインへ変化していく…ハズ… 

上記の内容を踏まえてもう一度、デスストのティザーを確認してみましょう。


Death Stranding - Teaser Trailer - TGA 2016 - 4K

デルトロ監督がポッド状のアイテムの赤子とケーブルで接続されたり、

それとは逆にマッツ演じる軍人らしき男性は、髑髏と化した兵士から

ケーブルを切り離して何やら指示を飛ばす等、明確に『繋がり』が強調されてます。

更に戦車や戦闘機等にも、同様にワイヤー(?)が確認出来ます。

映像中の人物の動きや表情から、『繋がり』が強化や索敵、指示、活性化等々、

あらゆる局面において重要な切り札となりそうです。

3DSのすれ違い通信みたいなアクションも出来たら尚良しですね!

少しの『繋がり』だけでも微妙にステータス変化とかあったりすると面白そうです。

以下、トレイラーで不可解な部分

「ティザーは焦らしなんだし、アレコレ考察した所で意味無いだろ!」

というお声もあるかと思います。

実際、コジプロからTGA版にはミスリーディングありとの案内もありましたしね。

でもやっぱりアレコレ気になるじゃん。

 TGA版ティザーにおいて、まず引っ掛かったのが空の描写。

よく分からないけど、何かがおかしいような…

 

それとIGNが投稿したティザーを二つ並べたヴァージョン。



場所こそ違えど、二つのティザーの出来事が同じ世界で起こっていたら…

というIGNのアプローチが窺えます。

イマイチ呑み込めない点が、やっぱり赤ん坊の意味ですね。

コレ、もしかして赤ん坊が移動している…?

 

それと有線戦車。てっきり死体か何かを積載してるのかと思ってましたが、

よく見ると何かが装甲を突き破って外側にはみ出ているとハッキリ分かります。

キモ過ぎる…(褒め言葉)

 

これら二つのティザーでは阿部公房、伊藤潤二、伊藤計画ら

個性派クリエーター三名のオマージュを指摘する声もあります。

SFに加えてホラーもあるのでしょうか?

最終的にどんな形で仕上がるのか、皆目見当も尽きませんね(汗)

 

考えれば考える程に謎が深まるデススト。

続報に更なる期待が掛かります。