ドラマが盛り上がる一方、悲劇もヒートアップ!!
オススメ強度:★★★★★
※ネタバレ注意!
ラメンティスの崩壊を目の当たりにするロキとシルヴィ。星の崩壊と共に死を悟った二人は、皮肉にもようやっと本音で語らい始める。
一方、TVAは時間軸の急激な歪みを検知。思いがけずロキ達の痕跡を察知したTVAは二人をラメンティスから連行する。時間軸の動きを不審に思ったメビウスは、再びロキを尋問するのだが…
体のラインが浮き出るようなシルヴィの衣装を改めて観ると、スタイリッシュなんだけど妙にフェティッシュな風にも感じられて、どうにも目が離せない…
本ドラマシリーズもいよいよ折り返し。そして他のMCUドラマ同様、折り返し地点での衝撃的な展開にも面食らう。と言うかショック度で言えば今回のが突出して高いまである。前回は比較的ゆったりとした内容だったが
ロキとシルヴィの掘り下げは効果的で、ふたりの関係が新たな悲劇に直結する事になる。また、メビウスが用意した『時の牢獄』では懐かしい顔のカメオもあり。設定された内容が思ったより陰惨である為、身柄の拘留と言うよりか、ほぼ拷問だが…
「ずっと孤独な悪党」と言われ続けて来たロキが、メビウスにあーだこーだ辛辣に言い寄られた後、初めて感じた想いをシルヴィに伝えようとする場面が超切なかった。観直してみると、時間軸のねじれがロキの思いのたけの様にも観えてまた儚い。
悪戯の神サマが愛に戸惑ってる一方、TVAの抱える暗黒は深く、真実を知った代償はあまりにも大きかった。シルヴィに記憶を掘り起こされたB-15とC-20は今まで信じていた現実が虚構と分かり、ショックを憶え我を失ってしまう。特に、劇中で大柄なB-15を演じているウンミ・モサク女史の表現力に圧倒された。雨の中、シルヴィに語った"I looked happy."のセリフは多くのニュアンスを含んでいる様に感じる。
また「C-20は容態が急変し、死亡した」と語り、頑として譲らないレンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)に迫るメビウスの一連のシーンは超ドラマティック! なんだよメビウス!お前ホントに捜査官みたいだな!! 「シルヴィを救う為に私を信じてくれるか?」とロキに迫り、再び手を取り合った二人。これからいよいよ問題解決へ本腰かと思っていたのに…
おのれ!レンスレイヤー!!
ゆ゛る゛さ゛ん゛!!(血の涙)
先にロキ・ヴァースの方が始まっちゃったよ…
結局の所、タイム・キーパー等はじめから存在していなかった。ではTVAは何の為に存在してるのか? なぜ変異体を集めて組織を構成しているのか? 何故ロキはあらゆる世界から排除されなければならないのか? 疑問は尽きない。残り二話で、どうまとめ切るのか要注目である。
そして実写版スパイダーヴァースよりも先に、まさかのロキ・ヴァース始動である。
荒廃した世界を背景とした、漠然としたカットなので何とも言えないんだが、それにしてもメンツが濃過ぎないか?*1
と言うか、触れた物を消失させる恐怖の剪定棒は、もしかして単なる転送装置なのか? そうだとしたら、消えてしまったメビウスにもまだ可能性が残されている。大勢いるロキ達がこれからどう出るのかも楽しみだ。また、レンスレイヤーの真の正体も気になる所。分断されてしまったロキとシルヴィの活躍が今から待ち遠しい!!
*1:ワニ君は多分cLOKIdileと言う高度なギャグか何かだろう…多分