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【SpoilerAlert!!】もっかい『ローグ・ワン』観に行ったので小ネタと考察紹介!【ネタバレ注意!!】

『ローグ・ワン』の奮闘をもう一度!

公開終了直前に、改めまして『ローグ・ワン』を劇場で鑑賞致しました。

吹き替え版、字幕版をそれぞれ堪能。

原語版ではキャストのセリフ構成や、発音が比較的分かりやすいので

他のSWシリーズと聴き比べてみると意外にもリスニング教材に向いた内容かもしれません。

 

それにプラスして、今作は吹き替え版のキャストにも恵まれましたね。

タレント吹き替えだとそれだけでストレスになったりもしますから。

ソー・ゲレラ役を担当なさった、洋画ではすっかり御馴染み立木文彦氏と

ゲイレン役の田中正彦さんのお二方は声だけなのに抑揚がとても深く、

かなり心揺さぶられました。

それと三上哲さん。威圧的な口調がクレニック長官にハマリ過ぎ!

彼の神経質ぶりが声を通して、イヤと言うほど伝わります(笑)

 

今回は小ネタ(?)の紹介に加え、二回鑑賞した上での感想も記述したいと思います。

!ネタバレ注意!

(K◎皿◎)「早速小ネタを紹介していくやでー」

アーソの農場の小ネタ

冒頭、ドロイドが不調を抱えたらしい設備を修復していますが、

おそらくルークの叔父の農場にもあった水分抽出ポッドでしょう。

同じような設備が、アーソの農場のあちこちに建っていました。

農場を運営する上で欠かせなかった事でしょう。

それとライラがゲレラに連絡を取る際、一瞬ですがブルー・ミルクを確認できます。

 

ジンがいよいよ農場から逃げ出す際、とっさに落としてしまったのは

ストームトルーパー人形でしたが、寝室には反乱軍の人形もありましたね。

クレニック長官のデス・トルーパーが、ジンの人形を拾った背後では

帝国軍伝統の焼き打ちでアーソ家の家屋が燃え落ちてます。

 

ヘラ・シンドゥーラが反乱軍にて将軍となっている

いよいよスカリフに向かう折、基地にてシンドゥーラの名を呼ぶアナウンスが。

一回目は全く気が付きませんでしたが、ドロイドのC1-10P含めて

反乱同盟軍にて奮闘している模様。因みにちゃっかり将軍に成り上がってます。

となると、スカリフ強襲にて画面に映っていた貨物シャトルは

ヘラの駆る『ゴースト』でほぼ間違いないでしょう。

…果たしてあの後、無事生き残ったものだろうか…

 

更にウェッジもこの時期、反乱軍の主要パイロットだったみたいです。

どうせなら画面でその活躍を観たかったなぁ…

 

ジェダでの小ネタ

ジェダのシティ内でジンと肩がぶつかり合い、因縁をつけるのは

カルト的な人気を誇るポンダとエヴァザンのコンビ。

あの後、奇跡的にジェダから離れ、どうにか生き永らえた様子。

そして伝説のジェダイに腕をぶった切られる事に。

更にゲレラの一味がボーディーと落ち合った場所付近に、

崩壊したジェダイ・マスターの巨像らしき物が横たわってます。

 

場所を移りまして、今度はゲレラのアジト。

ミレニアム・ファルコンの内装にはモンスターをモチーフとした

ホログラムのチェス盤がありましたが、ゲレラの拠点でも同じ物が見受けられます。

しかし、アジトのチェス盤は何故か人形を使ったタイプで見た目が超チープ。

別のシーンではトワイレック種のダンサーを映し出すホログラム端末も確認。

いやいや、チェス盤もホログラムのに買い替えようよ。

 

スカリフでの意外なオマージュ

兵装を略奪し、敵地に潜入までの流れはもはや伝統芸能ですね。

今回の「嫌な予感がする…」はK-2でしたね。

言い掛けて、途中でジンに突っ込まれてますが…

シタデルタワー内部はオリジナル・トリロジーの帝国軍様式を見事に再現。

キャシアンとジンがいよいよ設計図データを奪う為、目録を読み上げるシーンでは

「ダーク・セイバー」等、気になるアイテムの名前も。

 

それと、この設計図を取り出すデータ保存庫の場面は、

ルーカス監督のデビュー作でありカルトSFホラーの名作(と個人的に感じている)

「THX-1138」へのオマージュが見て取れます。

 

以下、教えて貰った小ネタ

デス・スターのスーパーレーザーが射出される場面で、

画面左側に映り込む帝国軍兵はEP8を監督なさったライアン・ジョンソン氏。

 

最後にレイア姫へ設計図を手渡す男性は、EP4冒頭で首をヴェイダー卿に

締め上げられ、無惨な死を遂げたレイマス・アンティリーズ船長だそうです。

 

ヴェイダー卿が、念力パワハラすべくクレニック長官を召喚した

マグマが噴出する惑星(ムスタファ?それともサラストでしょうか?)では

施設内にメディポッドも設置されてましたが、EP5冒頭にて

ルークが浸かっていたそれとよく似た形状でしたね。

兵装や銀河帝国に関する考察

旧共和国から銀河帝国に再編成されたトルーパー軍ですが、

恐らくローグワンの時期に、いよいよ過度期に到達し

兵装の改編が大幅に推進された時期だったのでしょう。

実際、劇中のトルーパー二人が退役が決まったらしい兵器(?)に対して、

「今更だよなぁ…」とぼやく場面も見られます。

 

デススター建造は勿論の事、TIEストライカーやTIEリーパー、

ショア・トルーパー部隊やデス・トルーパー部隊等々、

実験部隊や試作機の投入が極めて活発な時期だったのかもしれません。

(デス・トルーパーに関して言えば、多分にクレニック長官の個人的な意向もあったかとは思いますが…)

 

二回観てからだと、クレニック長官がかなり不憫な印象。

長官のメイクアップが、何となく脂性肌っぽい点は地味に芸が細かいですね。

とは言え、あのターキン提督を相手取った派閥内紛となると、

長官側に果たして生き残る道があった物か、正直やや疑わしい所です。

提督は帝国ドクトリンを体現したかのようで、とにかく冷徹な立ち居振る舞い。

いよいよスカリフを滅する段取りとなった際、天空に大きく見開いた瞳の如く

デス・スターが浮かび上がる様子の恐怖と圧迫感たるや…

 

前述のリーパーやストライカー等、『ローグ・ワン』でしか見られない機体も

ありますがデス・スターの運用が文字通りの意味で軌道に乗り始めた後、

維持費の削減目的で一部製造ラインも早々に閉鎖されてしまったのでは?

と個人的に勘ぐっています。

 

逆に気になるのが反乱軍側のUウィング。

厳つさとスタイリッシュさを兼ね備えたデザイン、ユニークなSフォイル展開で

一躍人気者となった機体ですが、コチラもやはり『ローグ・ワン』限定です。

当たり前ですが、オリジン三部作にUの姿はありません。退役したのでしょうか?

もしUウィングが泣く泣く退役となっていたのなら、その理由は何なのでしょう?

TIEファイターの敏捷性に負けてしまい、良い的になってしまうからですかね?

もうスター・ウォーズでは拝めないのでしょうか?実にもったいない…

『クローン』の危機

レイア姫とターキン提督の登場は、個人的にはとても喜ばしい限りでしたが、

「不謹慎だし不敬的だ」とする意見もあります。

ワイルドスピードシリーズやスーパーマンリターンズで、CGとアーカイブ映像を

用いたVFXを利用し、故人を劇中の世界で蘇らせたケースもありますが、

いずれの映画も飽くまで"SpecialThanks"の一環だったハズです。

 

じゃ、今後広がり続けるであろうスター・ウォーズ世界では?

例えば皇帝側のスピンオフを新しく創ろう!となった場合、

ターキン提督やドゥークー伯爵をディズニー側はどう取り扱うのでしょうか?

今回の『ローグ・ワン』と全く同じように、CGとアーカイブを使い、

そのキャラクターが銀幕でまるで生きているかのように描写するのでしょうか?

 

ディズニーは今後も様々な映画を創作し、スター・ウォーズを拡張したい考えですが

多くの映画人が問題視している部分がまさにコレです。

要は「代役を使い、CG技術で復活した人物に魂はあるのか」って事。

ピーター・カッシング氏が演じたからこそターキン提督なのです。

もしかしたら今後、この『クローン手法』がメジャーとなる可能性もあります。

 

私自身も劇場で鑑賞中は思わず熱狂してしまい、

露ほども気にならない有様でしたが、この世を去った偉大なる演者の星々は

遠い空の向こうで、今まさに顔をしかめているかもしれませんねorz

まとめ

幸運な事に無料でチケットが手に入ってほっこり。

『ローグ・ワン』はとにかくヴィランに恵まれた作品でしたね。

長官、提督、ヴェイダー卿の活躍を拝んでからだと正直、カイロ君が霞む(汗)

とにかくラストが圧巻!!!

真っ白に蒸発するスカリフの浜辺の、荘厳さすら感じさせる美しさと

たまたま居合わせたはぐれもの同士の、あまりにも儚い散り様に涙、涙でした。

 

スター・ウォーズでこれほどまで現代的な戦争が繰り広げられた事は無かったし

今後も観る事は出来ないのでは?と感じます。

銀河帝国は必然悪ですが、爆弾で次々兵士が吹き飛ぶ様はややショッキングかも。

 

EP8も劇場で観る予定ではありますが、今作の仕上がりの後では若干不安な気も…

劇場公開は本日で遂に終了となりますが、何回でも劇場で眺めていたいと

思わせてくれる力作だったと感じます。

『ローグ・ワン』を結実させてくれた製作陣に感謝!

R.I.P RougeONE...We always find you...