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【ApexLegends】コースティック解説+感想

毒性トラップの使い手『コースティック』

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ApexLegendsキャラクター解説。第5弾の今日は、アンロックで遊べるようになるコースティック。過去記事ではだいぶ先になりそうだと話してはいましたがね(-_-;)

 

もう50手前の爺さんなんだが、生来の研究熱心ぶり&サド野郎ぶりがあってか、実戦の腕は確かなもの。ちなみにダッシュのアニメーションが全キャラ屈指の遅さだが、速度自体は他のキャラクターと同程度。それとセリフが長ったらしい上に、超回りくどい。たぶんネイティブですら聞き馴染み無い言葉ばかりだと思う。

以前はハンバート・ラボなる研究施設において、アレクサンダー・ノックスの名で殺虫剤の開発をしていたらしい。しかし段々とガスの持つ毒性に魅入られ、実験内容が非人道的にエスカレート。案の定、上司に咎められたアレクサンダーだったが、プライド高い彼にとって余ほど癪に障ったらしく自身が開発した毒ガスを施設に撒き散らし逃走。

多数の犠牲者を出した元の職場は閉鎖。追っ手の目を振り切ったアレクサンダーはその後『コースティック』を名乗り、自分の研究が生物兵器として応用出来るか確かめるべく、今日も"ApexLegends"にて粛々と実験に勤しんでいる。

毒ガスおじさんコースティックの画像

 

以下、コースティックが扱うNOXについて色々調べてみた

コースティックが撒き散らすNOXが架空の物質では無く、現実と同じモノだとすれば恐らくこれは窒素酸化物なんだろう。こいつは地球でもありふれた物質だ。土壌に棲んでいる微生物が生成する事もあるが、ほとんどの場合は人為的に生成される。通常、窒素と酸素は化合しにくいが高圧・高温下での燃焼、あるいは燃料を燃やした際に元々入っていた窒素物質が酸素と結合したりして生まれる。工業化が進んだ現代では、世界各地で公害として問題視された事もあった。

NOXの種類にも色々あり、四酸化二窒素はロケットの燃料に使われている他、DCヴィランのジョーカーが笑気ガスとして度々悪用してる一酸化二窒素には麻酔作用があるので医療用途や、はたまた食材をムース状に加工する『エスプーマ』という料理法にも用いられている。また世界的に分布している二酸化窒素は、人体に対する毒性が極めて高いとされる。

殺虫剤として使うにしても不自然な気がしないでも無いが、TF2の時点でプラウラーのような獰猛で大型の原生生物が多数居た事から、地球上のそれとは比べ物にならない強い殺虫剤が開拓には必要不可欠だったんだろう。

TITANFALL2にて主人公クーパーに襲いかかるプラウラー達の画像

NOXは粘膜及び、呼吸器に対する毒性が強く目や鼻、喉が熱く渇いたように感じたり、痛みを伴ったり、更には咳が出て呼吸が苦しくなる。軽度であっても症状が改善するまでそこそこ時間を要するとされる。大量のNOXに晒された場合、胸の痛み、頭痛、呼吸困難、チアノーゼ等が起こる。これら諸症状が影響し、認知能力が低下する場合もあるようだ。この際、聴診器を胴に当てると異音が聴こえる様になる。

ゲーム中でNOXを吸い込んだキャラクターが咳き込み、移動速度の低下や視界に歪みが発生するのはこれらの症状が同時に併発するからなんだろう。

また血中のヘモグロビンにぶら下がっている鉄イオンが移動してメトヘモグロビンに変容、体内の酸素供給がうまく機能しなくなる。症状が重篤になると肺中に水が溢れる肺水腫や低酸素血症、動脈側の血圧低下、気管支の痙攣などで死に至る。

こんなもんを平気でバラ撒いて涼しい顔してるコースティックは人間の屑。

アンロックに必要となるゲーム内通貨は12,000トークン、リアルマネーだと¥750分の課金が必要となる。無課金でコースティックを解除したい場合、だいたいLv.20~25ぐらいを目安にやり込むべし!

初期ロック状態なので敷居が高いロールかと思いきや、ミラージュ共々出し得なアビリティが多いので、初心者でもとっつきやすい。ただアビリティの特性上、屋外や視界の開けた場所だと活かしにくく、逆に室内や袋小路が多いスカルタウン、スラムレイクにコイツが居ると手に負えない程の脅威となる。とりわけバンカーはコイツにとって理想的な地形である為、コースティックメインが足しげく通う人気スポットになっている。

アビリティのガストラップは一見すると運用が難しそうだが、自力でグレネードをバンバン供給出来ると考えれば悪くない性能。また環境も閉所であればあるほど強い為、武装が敵も味方も安定しないスタート直後と、行動範囲が絞られるゲームの最終局面にて無類のアドバンテージを誇る。一方で「ゲーム性に噛み合ってない」との声がかなり多かった事もあり、ゲーム配信当初から開発チームの手を度々加えられてる不憫な人でもある。

◎パッシブスキル:NOXヴィジョン

毒ガスを見通すNOXヴィジョンの画像

コースティックのアビリティ、及びUltのガスに晒された敵プレイヤーの輪郭が蛍光グリーンで浮かび上がり、強調表示される。ブラッドハウンドの『全能の目』と違い、ガス内に留まっているプレイヤーの姿をリアルタイムで捉え、しかも壁や障害物の向こう側でも敵プレイヤーの状況を把握可能。

ガスに巻き込まれると敵味方ともども見通しが利きにくくなるが、コースティックはこのパッシブのおかげで視界を一方的に確保出来る上、敵プレイヤーの行動をしっかり観察出来るので優位に立ち回れる。

かなり有用性の高いパッシブスキルだが、ガスが充満して尚且つ敵チームを巻き込んでいる事が必須条件となる為、ガストラップもUltも手元に置いたままだと当然このパッシブ自体が死にスキルと化す。その為、周りで何事も無くとも常にガストラップを設置するよう心掛けたい。

◎戦術アビリティ:NOXガストラップ

NOXガストラップの画像

クールタイム:25秒

最大所持数:3個

設置上限:6個

風船状に膨らむデバイスを投げ付けて使う、設置型の毒ガス地雷。同時に6個を設置可能。置いた位置もハッキリ把握出来、しかも味方も場所を確認可能。ゲーム開始時にデフォルトで3つ手元にあり、3個消費すると25秒のクールタイム経過で、1個ずつトラップが回復。勿論、Ultとも併用可。ガストラップを投げつける際、上を向いて投げると多少は遠投出来るものの、グレネード程の距離は稼げない。一応、ジャンプしながらガストラップを投擲する事でそこそこ遠投出来なくもないが、傍目にマヌケな上に悪目立つしてしまう。

コースティック使ってる時に敵チームが置いたであろうガストラップを目にすると「なんでこんな所に!?」と結構面食らう。それとコースティック同士は毒ガスに耐性を持つが、何故かブラッドハウンドは普通に毒ガスでダメージを食らう。

敵プレイヤーが近付いた場合、自動で起動して毒ガスを散布。また銃で撃ち抜いた場合でも起動する。時間として20秒程度は散布を続け、終わり際になるとタイマーが鳴ってしぼんでしまう。風船状の部分を撃って破壊する事も出来るが結構固い。一応、トラップの基部にある蛍光グリーンのパネルを撃ち抜くと一撃で破壊可能。

上限である6つまで巻いた後、更にアビリティを使用した場合、古い順にトラップが消えて上書きされる。また、設置したトラップを拾う事も出来、その場合はクールタイムを無視して1個ずつデバイスが手元に戻って来る。広い範囲に設置してもマップから消える事は無いので、片方を極東の沼地、もう片方を極西の航空基地に置いてもキチンと機能してくれる。起動or破壊敵が自分と同じ道を辿ったと判る為、センサーとしての役割も期待できる。

ガスのダメージには濃度補正があり、敵プレイヤーとガスの距離次第ではダメージに1~10程のバラつきが生じる。スリップダメージの速度はやや遅い。またガスダメージの特性として視界を妨害する他、移動速度まで低下し、味方の足まで遅くなる。コースティック自身はダメージを負わないが、速度低下の影響はフツーに受ける。また設置の判定がややデタラメで、トラップの上にトラップ重ねて置いたり、ライフラインのドローンに被せたり、ルートボックスの上にも設置可能。場合によっては斜めに置く事だって出来る。ただし、ケアパッケージと重なった場合は一瞬で消滅してしまう。

屋外で使うと悪目立ちする為、基本的に室内を通った際に忘れず設置したい所。ただ、毒ダメもバカにならないので、過去にコースティックで嫌な思いをしたパーティにとっては牽制にも向く。最終局面でリングが狭まるとコレだけで面制圧出来る事もあるので、より効果的な運用が出来るかどうか状況と地形を吟味しよう。

◎Ult:NOXガスグレネード

NOXガスグレネードの画像

胸元のガスボンベを投げ付け、広範囲を毒ガスで包む。なんでトラップより小さいボンベで、大量のガスを供給出来るのか突っ込んではいけない。以前よりクールタイムが軽くなった為、より使いやすくなった。状況に関わらず2ダメージを与え続ける。数字としては小さいが、トラップと違って着弾で即時ガスを散布し、しかもスリップダメージのスパンがめちゃくちゃ速い。

トラップは大型で遠くに投げ込む事が出来ないが、Ultのガスグレネードは小型でしかもかなり遠投できる点が脅威的。とりわけカスケーズなんかで、籠城を決め込むチームに窓からガスグレネード⇒動きが遅くなった所に更にグレ投げるのコンボが凶悪。とにかく室内戦でコイツを投げ込まれるとほとんどのプレイヤーが毒ガスの外に出たがる衝動に駆られるので、狭い場所で乱戦となったらダメ押しでこのUltをブチ込んでやろう。

総評+武装考察

全体的な評価:初心者向け

アビリティとUltを出し惜しまず使えばパッシブスキルの効果もより実感しやすく、戦闘が室内戦にズレ込んだら場合、例えAIM力が無くてもダメージレースで勝ちを掴みやすくなりkillも捗る事だろう。アビリティのクールタイムがやや重い為、状況によっては都度トラップも自力で回収し回転率を向上出来るとよりGood.

一方でガスの移動速度低下のデバフや視界の妨害は味方にも影響を及ぼしてしまう為、攻め手に転じる味方の邪魔にならないよう、戦場を俯瞰した立ち回りを意識したい。後方支援に徹すれば、裏取りしようと躍起になる敵プレイヤーを翻弄する事だって簡単だ。

通常はどうしても悪目立ちするトラップも、人数が減って来る中盤戦以降だと敵を探すセンサーとして役立つ事もある。中距離武器でトラップ、味方、敵チームの動きを察知し、周囲を圧倒する狂気のサディストとして君臨してやろう。

追記:

パッチでパッシブ『鉄壁』が追加。ダメージを10%軽減出来るようになった。

 

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